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棚卸が60時間から30時間に。伸和コントロールズが数えるのをやめた話
集計・分析伸和コントロールズ製造IoT自動化
BEFORE
60時間
1回の実地棚卸に人手をかける
AFTER
30時間
重量から自動で数が分かる
減った時間の合計 — 入出庫の入力も週15時間から7〜8時間へ
棚卸に時間がかかるのは、数える人が遅いからではありません。伸和コントロールズが1回60時間の棚卸を約30時間にした方法から、「数えない在庫管理」の考え方を説明します。
本記事は、各社が公開している導入事例・公開情報をもとに、マクセラスが独自の視点で業務改善の考え方を分析したものです。マクセラスが導入を担当した事例ではありません。
03PROBLEM
棚卸の60時間は、何に使われていたのか
マクセラスによる仮説 — 出典に内訳の数字はありません
- 数えるいちばん多い
- 記録・転記する次に多い
- 差異を調べる残り
出典が公開しているのは棚卸と入出庫業務の時間で、その内訳は示されていません。上の構成は、公開されている事実をもとに当社が推定したものです。当該企業の実測値ではありません。
04CASE
その会社では何が起きていたか
伸和コントロールズは半導体やフラットパネルディスプレイの製造装置を手がける会社です。九州事業所では、ネジやビス、チューブといった副資材の入出庫を人手で管理していました。
在庫の増減は人が端末で登録する運用でした。登録は日々の作業の合間に挟まるため、記録が現物に追いつかない状態が生まれます。その結果、年2回の実地棚卸では、ネジ関係の258点だけで1回60時間ほどを要していました。
05CHANGE
何を変えたのか
- QRを読む
- 数を手入力
- 入力漏れが出る
- 棚卸で数え直す
- 差異を調べる
5工程。タブで変えたあとと見比べられます。
BEFORE
- QRを読む
- 数を手入力
- 入力漏れが出る
- 棚卸で数え直す
- 差異を調べる
AFTER
- 棚に置く
- 重さで数が分かる
- 在庫が常に合う
IoT重量計の上に部材を置き、重さから在庫数を自動で把握する形にしました。置く・取るだけで数が更新されるので、人が入力する工程がなくなります。
棚卸が速くなったのは、数えるのが速くなったからではありません。数えなくても在庫が合っている状態を先につくったからです。九州事業所では271台が稼働し、258点を管理しています。
06RESULT
どれだけ減ったのか
1回の実地棚卸に人手をかけるにかかっていた時間を 約50% 短縮
- 実地棚卸(ネジ関係258点)
- 1回60時間 → 約30時間
- 入出庫の入力業務
- 週15時間 → 週7〜8時間
- 稼働台数
- 271台
スマートマットクラウドが公開した伸和コントロールズ九州事業所の導入事例による数値です。棚卸は年2回のため、削減効果は年間ではなく1回あたりで示されています。
08APPLY
日本の会社なら、どこに当てはまるか
「数える」仕事は、数え終わった瞬間から古くなります。共通しているのは、数えた結果をどこかに書き写していることです。
製造・部品在庫
ネジ・工具・消耗品を数える。使った記録が追いつかない
飲食・食材管理
閉店後に在庫を数える。発注量は勘で決めている
建設・資材置き場
現場ごとに資材を数える。誰がいくつ持ち出したか分からない
小売・バックヤード
棚卸のたびに営業を止める。差異の原因が特定できない
棚卸の時間を短くしようとすると、人を増やすか夜にやるかになりがちです。そうではなく「日々の在庫がずれない状態」をつくれば、棚卸そのものが軽くなります。まず、いま何が原因でずれているかを1か月記録してください。
09YOUR COMPANY
あなたの会社なら、何時間か
棚卸は回数が少ないぶん、1回の重さが見えにくい仕事です。日々の入力時間も足して数えてください。
MAXELUS VIEW
数えるのを速くしても、数える回数は減りません。
在庫が合わないのは数え方の問題ではなく、記録が現物に追いついていないからです。追いつく仕組みをつくると、棚卸は確認作業に変わります。
私たちも、まず「どの工程で記録が止まっているか」を見ます。入力を速くする前に、入力しなくても記録が残る形にできないかを考えます。
11FAQ
よくある質問
12SUMMARY
この記事のまとめ
- 01伸和コントロールズ九州事業所は、ネジ関係258点の実地棚卸を1回60時間から約30時間にしたと報告されています
- 02効いたのは数え方ではなく、入出庫の手入力をなくして在庫がずれない状態にしたこと
- 03入出庫の入力業務も週15時間から週7〜8時間になっています
- 04自社で見るなら、棚卸の時間に日々の入力時間を足して数えてください
13 SOURCES
- 1回あたり60時間かかっていた棚卸工数を約50%削減スマートマットクラウド・2026-08-17 確認原文を見る ↗
掲載している数値は、各出典が公開している報告値です。当社が測定したものではありません。 図や表は、出典が公開している事実をもとに当社が独自に作成しており、出典の図版は使用していません。
本記事は、各社が公開している導入事例・公開情報をもとに、マクセラスが独自の視点で業務改善の考え方を分析したものです。マクセラスが導入を担当した事例ではありません。

