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「ログインできません」の対応をやめたら、月200時間が戻ってきた
問い合わせ・確認Delivery HeroIT・情報通信自動化ワークフロー
BEFORE
35分
使えないまま待つ
AFTER
20分
自分の仕事を続ける
減った時間の合計 — 月約800件で、合計200時間
社内の「ログインできません」対応は、頼む側と答える側の両方の時間を奪います。Delivery Heroが月200時間ぶんを取り戻した仕組みと、情シスがいない会社でも使える考え方を説明します。
本記事は、各社が公開している導入事例・公開情報をもとに、マクセラスが独自の視点で業務改善の考え方を分析したものです。マクセラスが導入を担当した事例ではありません。
03PROBLEM
「ちょっと聞くだけ」で、時間は2人ぶん消える
マクセラスによる仮説 — 出典に内訳の数字はありません
- 聞いた人が待つ聞いた側で発生
- 答える人が中断する答える側でも同じだけ発生
1件30分なら、会社としては1時間が消えているという見方が正確です。この種の作業は「たいした時間じゃない」と思われがちですが、止まる人が2人いることが見落とされます。
04CASE
その会社では何が起きていたか
Delivery Hero は70か国以上で事業を展開し、従業員は53,000人以上とされる企業です。社員がログインできなくなると IT 部門に連絡し、IT 部門が本人確認をしてから復旧させる流れになっていました。
これが月に約800件、1件あたり平均35分。注目したいのは35分の中身です。IT 担当者がずっと作業していたわけではなく、多くは順番待ち。その間、社員は使えないまま待っています。
05CHANGE
何を変えたのか
- 社員が使えなくなる
- IT に連絡
- IT が本人確認
- IT が復旧
- 順番待ち
5工程。タブで変えたあとと見比べられます。
BEFORE
- 社員が使えなくなる
- IT に連絡
- IT が本人確認
- IT が復旧
- 順番待ち
AFTER
- 社員が申請
- 上長が承認
- 自動で復旧
答えは「IT 部門を、この流れから外す」でした。本人確認と承認を直属の上長が行います。上長なら本人か分かるので、IT 部門が確認する必要はありません。
本質は技術ではなく「待つ相手」を変えたことです。情シスには全社から依頼が集まるため必ず行列ができますが、上長の相手は自分の部下だけです。

06RESULT
どれだけ減ったのか
使えないまま待つにかかっていた時間を 約42% 短縮
- 1件あたり、使えなかった時間
- 平均35分 → 平均20分
- 件数
- 月約800件
- 合計
- 月200時間
効果が大きかったため、その後アカウントの停止処理やライセンス割り当てにも広げたとされています。これは n8n が公開した Delivery Hero の報告値です。
08APPLY
日本の会社なら、どこに当てはまるか
「アカウントロック」は分かりやすい例にすぎません。答えは決まっているのに、人を経由しないと手に入らない作業はどの会社にもあります。
「あの資料どこですか」
聞いた人と、探してあげる人の両方が止まる
「この申請、誰に出せば?」
申請する人と、教える人の両方が止まる
「経費の締切いつでしたっけ」
全員が同じことを聞く。答えは1つしかない
「先月の数字を出してほしい」
依頼した人が待ち、作業する人が中断する
減らし方は3段階です。①聞かなくても分かる状態にする ②自分で解決できるようにする ③自動で処理されるようにする。いきなり③に行くと、間違った手順が速く回るだけになります。
09YOUR COMPANY
あなたの会社なら、何時間か
待っている人の時間も足すのがポイントです。まずは1か月、何を聞かれたかだけを記録してみてください。
MAXELUS VIEW
自動化する前に、「誰が承認すべきか」を問い直した。
不要な承認を自動化しても、不要な承認が速くなるだけです。まず「この確認は本当に必要か」を確かめます。
私たち自身も、勤怠の記録は Slack に打つだけで終わる形にしています。手順を速くする前に、手順ごとなくせないかを考えるためです。
11FAQ
よくある質問
12SUMMARY
この記事のまとめ
- 01Delivery Hero は、アカウント復旧の待ち時間を平均35分から20分にし、月約800件で合計月200時間ぶんを削減したと報告されています
- 02効いたのは技術ではなく、承認する人を情シスから直属の上長に移したこと
- 03社内の問い合わせは、聞く側と答える側の両方の時間を奪います
- 04情シスがいない会社は、まず1か月「何を聞かれたか」を記録することから始めてください
13 SOURCES
- Delivery Hero 導入事例(n8n 公式)n8n公式・2026-08-17 確認原文を見る ↗
掲載している数値は、各出典が公開している報告値です。当社が測定したものではありません。 図や表は、出典が公開している事実をもとに当社が独自に作成しており、出典の図版は使用していません。
本記事は、各社が公開している導入事例・公開情報をもとに、マクセラスが独自の視点で業務改善の考え方を分析したものです。マクセラスが導入を担当した事例ではありません。
